– 岸田首相「エネルギー安保へ連携」 中東3カ国へ出発 [2023/07/16更新]
岸田文雄首相は16日、サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)、カタールを訪問するため政府専用機で羽田空港を出発した。各国首脳と会談し、エネルギー分野での連携や脱炭素に向けた技術協力を確かめる。
出発に先立ち首相公邸で記者団に「グローバルなエネルギー安全保障と現実的なグリーントランスフォーメーション(GX)実現に向けて緊密に連携を確認したい」と語った。
訪問する3カ国の首脳に加え、サウジアラビアなど中東6カ国で構成する湾岸協力会議(GCC)のジャーセム・アル・ブダイウィ事務総長との会談も予定する。
今回は経済界の訪問団も同行する。首相は「さらなるビジネス投資機会の拡大を含め、貿易、投資、人的交流の分野でも各国との関係を強化する」と述べた。
「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の重要性について、国際社会の平和と安定に向けた連携を確認する機会ともしたい」と言及した。
東北地方での大雨への対応に関しては、随時報告を受けると説明した。松野博一官房長官や谷公一防災相を中心に政府全体として対応すると強調した。
現職首相が中東を訪れるのは2020年1月の安倍晋三氏以来となる。首相は22年8月にアフリカ開発会議(TICAD)への出席に合わせて中東諸国に立ち寄る予定だった。首相が新型コロナウイルスに感染して見送った経緯がある。(引用:日経デジタル)