– ソフトバンクG、傘下米ファンドを、UAEアブダビ首長国の政府系ファンド、ムバダラ・インベストメントに近く売却合意 [2023/05/11更新]
ソフトバンクグループ(SBG)が近く、子会社の米投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループの売却に合意する見通しであることが明らかになった。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。売却先はアラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国の政府系ファンド、ムバダラ・インベストメントで、金額は約30億ドル(約4000億円)という。早ければ5月末に発表する可能性があるとしている。
ォートレスを巡ってはSBGの孫正義会長兼社長が2022年8月の決算記者会見で売却の意向を示していた。傘下のビジョン・ファンドが苦戦し、グループ全体の業績が悪化するなか、保有資産を見直して財務の守りを固める狙いがある。
フォートレスは国内ではレオパレス21や、ゴルフ場大手アコーディア・ゴルフ・グループなどに投資している。セブン&アイ・ホールディングスから百貨店子会社そごう・西武を買収することで合意している。
SBGはフォートレスを17年に33億ドルで買収した。当初はフォートレスが持つ投資ノウハウをビジョン・ファンドなどに生かす計画だった。もっとも、米国の規制によりSBGはフォートレスの投資方針などに介入できず、うまく相乗効果を生み出せなかったとみられる。 (引用:日経デジタル)