– インド・UAEが首脳会談 現地通貨建てで貿易決済合意 [2023/07/16更新]

インドのモディ首相は15日、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビを訪れ、同国のムハンマド大統領と会談した。両国は現在は米ドル建てで実施している貿易決済を、両国の通貨で実施することなどで合意した。
現地通貨に切り替えることで決済にかかるコストを減らし、2国間貿易を発展させる狙いがある。ロイター通信はインドがUAEに対し、原油の購入時に初めてインドルピー建てで支払う可能性があると報じた。

両者は会談で、UAEで11月から開かれる第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP28)についても意見交換した。UAE国営の首長国通信(WAM)によると、ムハンマド氏はモディ氏に「COP28でのインドの積極的な参加が期待される」と述べた。
モディ氏は「UAEとインドの関係を進めるために、引き続き協力をしたい」と話した。首脳会談後には両国高官が出席する昼食会も実施された。

モディ氏は14日にフランスのパリで同国のマクロン大統領と会談し、その後にUAEを訪問した。インドとフランス、UAEの3カ国は関係強化を進めている。3カ国の外相は2月に電話会談し、防衛分野でより緊密な協力関係を構築することを決めた。

このうち、インドとUAE両国の軍は、合同演習や専門家の交流に加え、防衛産業の育成に向けて両国が出資する企業の設立を視野に協議を進めている。(引用:日経デジタル)

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