– エマール社、不動産販売増により利益70%増 [2024/02/08更新]

 ドバイ最大の上場デベロッパー、エマール・プロパティーズは、アラブ首長国連邦(UAE)の不動産市場が力強く成長を続ける中で、売上高が増加し、2023年度の純利益が年間70%増加したと発表した。12月末までの12ヶ月間の純利益は116億ディルハム(32億ドル)に増加し、同社の株式が取引されているドバイ金融市場での声明で発表した。

 この成績は、観光業、小売業、不動産需要の増加により支えられたものだと、同社は声明で述べている。グループの不動産売上高は、1-12月期で前年同期比15%増の403億ディルハムと急増した。12月31日時点の不動産販売残は718億ディルハムに達し、今後数年間の収益見通しが明るいことを示している。エマールの創業者モハメド・アラバー氏は、「過去2年間に実施された戦略的イニシアチブが、消費者信頼感の向上と、特に不動産・小売部門における全体的なビジネスダイナミクスの向上により、前年を通して当社の経営に大きな影響を与えた」と述べている。

 ドバイの不動産市場は、政府の取り組みとUAE経済の幅広い成長を背景に、コロナウイルスによる減速から力強く回復した。ドバイ国土局の最新データによると、同首長国の不動産取引総額は6340億ドルに達し、取引件数は2023年に16万6400件に達した。これは年間取引額で20%、取引件数で36%の伸びを示した。一方、エマールのショッピングモール、小売、商業リース事業の2023年の売上高は58億ディルハムだった。同社は、テナントの売上が堅調に伸び、約21%増加したことが要因だと述べている。同社のモール資産は、12月31日時点で平均稼働率97%を達成した。「2024年のショッピングセンター、ホテル、不動産販売の好業績を期待している」とアラバー氏は語った。
(引用元:The National News)

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