– エマール、ドバイの不動産市場に大規模プロジェクトを投下 [2024/02/29更新]

 ドバイ最大の上場デベロッパー、エマール・プロパティーズが、投資家の強い需要に応える形で、ドバイの不動産市場が成長を続ける中、2つの高級プロジェクトを発表した。これらのプロジェクトはドバイ首長国で総額960億ディルハム(261億4000万ドル)に上る。

 新たに立ち上げられるライフスタイルプロジェクト、「ザ・ハイツ・カントリー・クラブ」と「グランド・クラブ・リゾート」は、ドバイ郊外にある開発中の「ザ・オアシス」の隣に建設される予定だ。どちらのプロジェクトについても詳細はまだ公表されていないが、エマール氏はこれらのプロジェクトが売上と収益性を大幅に向上させ、多くの別荘やタウンハウスが含まれると述べている。評価額550億ディルハムとされるハイツ・カントリー・クラブは、今回計画された2つの開発のうち大きい方であり、その面積は8,100万平方フィートだ。一方、グランド・クラブ・リゾートの開発価値は410億ディルハムで、面積は6,000万平方フィート。エマール氏によれば、このプロジェクトにはウェルネスセンターが含まれ、豪華なおもてなしが提供される予定だ。「これらのプロジェクトは、私たちのビジョンを強く表現し、高級住宅市場の壮大で変革的な未来を示している」とエマール・プロパティーズの創設者であるモハメド・アラバー氏は語っている。

 これらのプロジェクトの発表は、良好な経済状況と長期居住を奨励する政策が背景となって、ドバイの不動産市場が成長を続ける中で行われた。昨年の不動産取引額は6,340億ディルハムに達し、前年と比べて20パーセント増となった。不動産コンサルタントのナイト・フランクが発表した報告書によると、ドバイの高級住宅価格は昨年16%以上上昇し、世界で2番目に速いペースで上昇したという。また、同報告書は、昨年の高級住宅の記録的な販売額にも関わらず、ドバイは依然として世界で最も高価なプライム市場の下位に位置していると指摘している。

 さらにエマールは、今年後半に、ドバイクリーク港に建設中の世界一の高さを誇るとされるタワーについて詳細を発表する予定だ。ただし、アラバー氏は以前の計画よりも小さく、よりエレガントな構造になるだろうと述べている。
 エマール・プロパティーズは今月、売上高の増加により2023会計年度の純利益が70%増加し、116億ディルハムに達したと報告した。

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